トレード トレードでは、契約下の選手、ドラフト指名権、$0.11mil以上の現金、ドラフト指名選手との交渉権、指名権を交換する権利のいずれかを放出することに なり、3チーム以上が絡むトレードでは、現金の下限が$1.1mil以上に変更され、指名権を交換する権利、プロテクトにより譲渡が消滅する可能性のある 条件付き指名権以外の対象物のやりとりを最低2チームと行う必要がある。現金のみを放出して1巡目指名権を獲得することはできず、7月~6月30日 までの期間のトレードでチームが支払う・受け取ることができる現金の上限額は※$5.1mil(サラリーキャップの増減に合わせて変動)に設定されている。 トレードできる指名権は最新のドラフト+7年以内のものとなり、指名権をトレードする際には、指定順位の指名権を獲得した場合には譲渡が来年以降に 持ち越し、消滅、譲渡予定の指名権が2巡目や現金に変更となるよう、各年ごとにプロテクトを設定したり、譲渡・受け取りを1年遅らせるオプションを設定 したりすることができる。将来の1巡目指名権を2年連続で保有しない可能性がある場合には当該指名権を放出することはできず、既に条件付きの1巡目 指名権を出していたチームが新たに1巡目指名権を放出する際には、当該指名権が譲渡された年+2年後の指名権といった形でトレードを行うことになる。 Traded Player Exception, TPE チームは、トレード後のチームサラリーがサラリーキャップ以内となる限りにおいて自由にトレードを行うことができるが、トレード放出選手のチームサラリー 上のサラリーを基準にした一定額以内の選手を獲得する、トレードエクセプションを使用して設定額以内の選手を獲得する、サラリーキャップ未満のチーム が「キャップスペース+$0.1mil」の額以内の選手を獲得する場合であれば、サラリーキャップを超えている状態でもトレードで選手を獲得することができる。
トレード後のチームサラリーがタックスライン以内となるチームが獲得できるのは、1.「放出選手サラリー × 1.25 + $0.1mil」と、2.「放出選手 サラリー × 1.75 + $0.1mil、または、放出選手サラリー+$5milのどちらか低い方(※境界点:$6.533…mil)」のどちらか高い方(※境界点: $19.6mil)までの選手となり、タックスラインを超えるチームが獲得できるのは1.までの選手となる。トレードでは、「$5mil選手+$3mil選手 ⇔ $10mil選手」のような形で、複数選手の合計額を基準にサラリーの釣り合いを取る合算トレードを行うことが可能で、全額保証ではない選手を トレードに含める場合、放出チームは選手の保証サラリー部分を基準に、獲得チームは無保証分も含んだ選手サラリーを基準にトレードを行う。 トレードエクセプション キャップ超過チームが、獲得した代替選手のサラリーよりも放出選手単体のサラリーの方が高い、または、放出選手に対応する代替選手を獲得 しないトレードを行った場合、「放出選手サラリー - 獲得選手サラリー」の額となるトレードエクセプション(TE)が発生し、チームはトレード後1年 以内に「TE+$0.1mil」の額以内の単体・複数選手をトレード・ウェイバーで獲得することができる。「$10mil選手 ⇔ $5mil選手+$3mil選手」では $2mil、「$4mil選手 ⇔ 指名権」では$4mil、「$9mil選手+$3mil選手 ⇔ $10mil選手」では、トレードの成立に関与しない$3mil選手が代替選手 なしで放出されたとみなされ、$3milのTEが発生する。合算トレードではTEは発生せず、選手+TEといった形の合算トレードは認められていない。 ・OKC ⇔ CLE ⇔ NYKのトレード事例 2015.1
状況別トレード解禁日
オールスターゲームの10日前となるトレードデッドライン(PM3:00 ET)後からチーム最終戦までの間はトレードが禁止され、最終戦翌日から6月30日までの 間は、契約最終年選手・オプションによりFAになる可能性がある選手を含まないトレードのみ行うことが可能で、この期間に来季契約が全額保証ではない 選手を放出するチームは、当該選手の今季サラリーか来季の保証サラリーのどちらか低い方を基準にトレードを行う。トレードで放出した選手は次の7月に なるまではトレードで再獲得できず、トレード拒否権に関してはリーグ在籍9年目以上の選手が4季所属したチームと契約する際に契約に含むことができる。 サイン&トレード 放出チーム・獲得チーム・FA選手がトレードに合意した場合、放出チームは、自チームからFAとなった選手と昇給率5%以下、1年目は全額保証、契約 期間3年(オプションイヤーを除く)~4年の契約を、フルミドル・ミニミドル以外の形で締結後、選手を獲得チームへトレードする。リーグ在籍5年目選手の 1年目サラリーとして設定できるのはサラリーキャップの25%額までとなり、当該トレードで選手を獲得したチームは、今季中にチームサラリーがapronを 超えることができないハードキャップの状態となる。この際、オファーシートにサインしている制限付きFAとはサイン&トレード(S&T)を行うことはできない。 契約後のチームサラリーがサラリーキャップを超えるチームが、昨季サラリー × 1.2を上回る1年目サラリーで再契約したアーリーバード・フルバードの選手を S&Tで放出する場合、獲得チームは新契約1年目サラリーを基準に、放出チームは、昨季サラリーか新契約1年目サラリー × 0.5のどちらか高い方を基準に トレードを行うことになる。既にミニミドルを使用しているチームはS&Tで選手を獲得することはできず、レギュラーシーズン開幕後はS&Tを行うことはできない。
選手の移動を伴うトレードが成立するまでの主な過程
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