NBA バードエクセプション・バード権・ミッドレベルエクセプション・BAE ※CBA 2017時点の内容



エクセプション
チームサラリーがサラリーキャップを超過している場合には他チームFAに高額契約を提示するといったことはできないが、エクセプション(例外)が適用される
内容で契約を結ぶ、エクセプションが適用される範囲内のサラリーとなる選手をトレード・ウェイバーで獲得する場合であれば、キャップ超過の状態であっても
選手補強を行うことが認められている。MLE・BAE額は17-18シーズンの設定額を基準に各年のサラリーキャップ額の増減に合わせる形で変動し、1月10日
以降は、今季分のMLE・BAE・バードエクセプション・ルーキーエクセプション額が、「エクセプション額 ÷ レギュラーシーズン全日数」の額ずつ減少していく。







バードエクセプション・バード権 - Veteran Free Agent Exception
サラリーキャップに関わらず所属選手と再契約できるよう、契約を満了して自チームからFAになった選手とエクセプションの適用範囲内で再契約を交わす
場合には、契約後のチームサラリーがサラリーキャップを超過することが認められている。10日間契約以外の1シーズン分の契約を満了、または、FA移籍
をせずに必要シーズン分の契約を終えてFAとなった選手はバードエクセプションの適用対象となり、チームは、フルバード・アーリーバードといった種類の
バード権を保持することになるが、エクセプションを利用しない場合には、バード権を放棄することで当該選手分のキャップホールドを除外することができる。



バード権はトレードやウェイバーの際には基本的に新チームにそのまま引き継がれていくが、直近2季中にウェイバー獲得されたフルバード
選手の場合はアーリーバードに、今シーズン後のバード権がアーリーバード以上となる単年契約選手(1年+オプションの1年目も単年扱い、
Two-Way選手は除く)が、与えられた拒否権を行使せずにトレードされた場合はノンバードに変更となる。また、契約満了に伴ってアーリー
バード・フルバードの判定が行われる際には、1年目分の契約に限ってはシーズン途中からの契約や10日間契約といったフルシーズンでは
ない契約であっても、今季以外の契約についてはシーズン途中にウェイブされていた場合であっても、全て1シーズン分としてカウントされる。







ノンバードエクセプション - Non-Qualifying Veteran Free Agent Exception
1年契約・シーズン終了までの契約を満了した選手、アーリーバードのバード権を放棄された選手が対象。
昨季サラリー × 1.2、ミニマムサラリー × 1.2、クオリファイングオファー額の中の最高額を上限とした4年契約を結ぶことが可能。



アーリーバードエクセプション - Early Qualifying Veteran Free Agent Exception
FA移籍でチームを変えることなく、直近2シーズン分の契約を満了した選手が対象。
昨季サラリー × 1.75か、昨季の平均サラリー × 1.05のどちらか高い方を上限とした、昇給率8%の2年(オプションイヤーを除く)~4年契約を結ぶことが可能。



ラリーバードエクセプション - Qualifying Veteran Free Agent Exception
FA移籍でチームを変えることなく、直近3シーズン分の契約を満了した選手が対象。マキシマムサラリー、昇給率8%の5年契約を結ぶことが可能。









ミッドレベルエクセプション, MLE
チームサラリーがサラリーキャップを下回ったチーム、サラリーキャップを上回っているチーム、apronを上回っているチームは、
キャップ超過の状態であっても、対象となるMLEの設定額を利用して単体・複数の選手と最長2~4年の契約を交わすことが
できる。この際、MLEを既に1度使用したチームは、その後チームサラリーが変動しても別のMLEを使用することはできない。





ルームエクセプション - Mid-Level Exception for Room Teams   設定額:※$4.3mil
7月1日~6月30日までの間にチームサラリーがサラリーキャップを下回ったチームが対象となるMLE。最長2年。
期間中に1度でもキャップスペースが生じたチームは、その後チームサラリーが変動しても別のMLE、BAEを使用することはできない。




フルミドルエクセプション - Non Tax Payer Mid-Level Exception   設定額:※$8.4mil
チームサラリーがサラリーキャップ以上 ~ apron以下のチームが対象となるMLE。最長4年。フルミドルを使用したチームは今季中に
チームサラリーがapronを超過することが認められないハードキャップの状態となるが、契約の内容をミニミドルの設定額・設定年数の
範囲内とした場合にはそれ以降のapron超過も認められ、apron超過後はフルミドルではなくミニミドルを使用したものとして扱われる。




ミニミドルエクセプション - Tax Payer Mid-Level Exception   設定額:※$5.2mil
チームサラリーがapronを超えている、もしくは、今回の契約によりapronを超えるチームが対象となるMLE。最長3年。
ミニミドルを使用したチームは、その後チームサラリーが変動してもBAEを使用することはできない。









バイアニュアルエクセプション, BAE   設定額:※$3.3mil
チームサラリーがサラリーキャップ以上 ~ apron以下となっているチームは、2シーズン連続の使用にならない限りにおいて、設定額を
利用して単体・複数の選手と最長2年の契約を締結することができる。BAEを使用したチームは今季中にチームサラリーがapronを超過
することが認められないハードキャップの状態となり、その後チームサラリーが変動してもルームエクセプションを使用することはできない。





Disabled Player Exception, DPE
リーグに申請を行い、所属選手が1月15日までのケガや病気を理由に6月15日までプレーできないと認定されたチームは、サラリーキャップを超過して
いても、契約締結・トレード・ウェイバーによって、全休選手サラリー × 0.5かフルミドルのどちらか少ない方の額(トレード・ウェイバーの場合+$0.1mil)
以内の選手を1人獲得することができる。この際、獲得できるのは契約が今季限りとなる選手のみで、3月10日以降はDPEを使用することはできない。