※Two-Way契約 Gリーグ送致を前提とした選手と締結する、チームサラリーに計上されないボーナス・オプションなしの契約。対象となるのはリーグ在籍4年目以下の選手で、 契約期間は最長2年(4年目選手のみ1年)、同一チーム在籍上限は3シーズンまでとなる。プレイオフの出場資格を持たないTwo-Way選手は、最大45日間 NBAチームに帯同することができるが、チームが希望すれば現行の契約を途中からミニマム契約に切り替えることや、契約を打ち切って新たに通常のNBA 契約を結ぶことも可能で、Gリーグのトレーニングキャンプ前・レギュラーシーズン後の期間については、制限に関係なくNBAチームに帯同することができる。 サラリーはNBA・Gリーグのレギュラーシーズン期間内におけるそれぞれのチームへの帯同日数に応じて変動し、Gリーグ送致期間中は※$75,000 (毎季3%ずつ上昇)を基準にしたサラリー、NBAチーム帯同時には、リーグ在籍1年目選手のミニマムサラリー額を基準にしたサラリーが支払われる。 仮にミニマムサラリーが$0.8mil、Gリーグサラリーが$0.075mil、NBA・Gリーグのレギュラーシーズン全日数が177日・150日の状況で、NBAチーム・ Gリーグチームへの帯同日数が45日・105日となった場合、当該選手サラリーは$0.8mil ÷ 177 × 45 + $0.075mil ÷ 150 × 105 ≒ $0.256milとなる。 Two-Way契約選手は2人まで登録可能で、1月16日以降は当該契約を結ぶことはできなくなる。1シーズンの保証額は$50,000が上限となり、この額を 上回る保証総額の契約を結んでいた選手は、その後ウェイブされたとしても今季中に当該チームとTwo-Way契約を結ぶこと、当該チームと提携している Gリーグチームでプレーすることはできない。また、シーズン開幕後に契約を結んだ場合、最大帯同日数・保証額は既に消化した日数に応じて減少する。 Exhibit 10 Contract・Exhibit 10 Bonus 契約にExhibit 10が含まれる場合、チームは、レギュラーシーズン開幕前日までであれば、現行のNBA契約を$5,000 ~ $50,000が保証 されたTwo-Way契約に切り替えることが可能で、契約にExhibit 10を含む選手は、所属するチームからウェイブされた後、Affiliate Player の登録期限日までにGリーグ契約を結び、提携先のGリーグチームに60日間在籍すれば、$5,000 ~ $50,000(チームサラリー不計上)を 受け取ることができる。Exhibit 10は契約が1年ミニマムの無保証契約の場合に利用することが可能で、同時利用は最大6契約までとなる。 トレーニングキャンプ契約 開幕ロスターの当落線上にいる選手、Affiliate Playerとして提携関係にあるGリーグチームでプレーすることが前提となっている 選手といった、トレーニングキャンプ ~ レギュラーシーズン開幕前までの期間にウェイブされる可能性が高い選手と交わす契約。 Summer Contract レギュラーシーズンが開幕するまではチームサラリーに計上されず、選手サラリーの支払いも一切保証されない無保証契約。自チームFAに対しては1年 ミニマムの契約しか提示することはできず、開幕ロスターに当該選手を登録する際には、選手サラリー分のキャップスペース・エクセプションが必要となる。 Exhibit 9 Contract 契約にExhibit 9を含む選手がチームでの活動によって負傷した場合、チームは、レギュラーシーズン開幕前までであれば、選手がプレーすることが できない期間中のサラリーを一切保証せずに、$6,000(チームサラリー不計上)を支払って当該選手をウェイブすることができる。Exhibit 9は契約が 1年無保証のミニマム・Two-Way契約の場合に利用することが可能で、チームに当該契約以外の選手が14人いない限りは利用することができない。 延長契約 ルーキースケール契約以外の3~5年契約を結んでいる選手は、契約・契約延長後2年(5年契約選手は3年)経過時点 ~ 契約最終年の6月 30日までの間、その内、契約が複数年残っている選手の場合は、モラトリアム後 ~ レギュラーシーズン開幕前日までの間に、一部のケース を除き、延長1年目サラリーの上限が「現行契約最終年サラリー × 1.2か推定平均サラリー × 1.2のどちらか高い方」と「マキシマムサラリー」 のどちらか低い方となる、昇給率8%、残りの契約年数+契約延長年数の合計が5年以内となる延長契約(最長+4年)を交わすことができる。 現行契約にオプションイヤーが含まれる場合にはオプションの行使・破棄を同時に行う契約延長が可能で、破棄を伴うケースでは、延長1年目サラリー を元々設定されていた額以上とした上で、契約延長年数をオプションイヤーを除いて+2年以上とする必要がある。前回契約延長時からの経過年数を 判定する際に限っては、10月2日 ~ レギュラーシーズンの開幕前日までに行われた契約は全て10月1日に行われたものとしてみなされ、延長契約の 内容がエクステンド&トレードの規定を上回る場合には、当該選手をトレードすること、トレードで獲得した選手と延長契約を結ぶことが6ヶ月禁止される。 エクステンド&トレード 放出チーム、獲得チーム、所属選手がトレードに合意した場合、選手は、一部のケースを除いて延長1年目サラリーの上限が現行契約最終年サラリー × 1.05の額となる、昇給率5%、残りの契約年数+契約延長年数の合計が3年以内となる延長契約(最長+2年)を結んだ後、獲得チームにトレードされる。 契約の再交渉 チームサラリーがサラリーキャップを下回っているチームは、7月~2月最終日までの間であれば、キャップスペースを利用する形で、4,5年契約・ 契約延長後3年が経過している選手の残りの契約期間中のサラリーを全て増額させることができる。再交渉後初年度のサラリーはマキシマム サラリーが上限となり、次年度以降のサラリーについては、再交渉で増額させた分のサラリーを基準にした昇給率8%の制限がかかる。再交渉 後のサラリーが旧契約サラリー × 1.05を上回る場合には再交渉、× 1.1を上回る場合には延長契約を行うことが3年間禁止され、再交渉と契約 延長を同時に行う場合に限っては、延長1年目サラリーに「再交渉後の契約最終年サラリー × 0.6」の額よりも低い額を設定することはできない。 ・James Hardenの事例 2016.7 ※残り2年の契約を再交渉 + 延長契約2年 (1年契約+プレイヤーオプション)
10日間契約 1月5日から利用することができる、契約期間が10日間か3試合分のどちらか長い方となる短期契約。チームは契約を途中で 打ち切ることも可能で、選手には日数に応じたミニマムサラリーが支払われる。同一選手との契約締結上限は2回まで、同時 利用は3契約までとなり、10日間契約以外の通常のNBA契約を結んでいる選手が12人いない限りは利用することができない。 支払い サラリーの支払いは11月15日を始点に毎月1日・15日に行われる年24回払いが基本となり、トレードやウェイバーによって選手の所属するチームが レギュラーシーズン中に変更となった場合、選手サラリーは各チームにおける当該選手の在籍日数に応じる形でそれぞれのチームから支払われる。 身体検査 契約締結後3営業日以内に行われる身体検査を選手がクリアできなかった場合、当該契約は無効となる。 Over-38 rule 当該年の9月30日時点での年齢が35歳以上となる選手が4年契約を結ぶ場合、4年目サラリーは契約総額における1~3年目サラリー の比率に応じて各年に振り分けられ、チームサラリー上は3年+1年$0milの契約として扱われる。フルバード選手が再契約を交わす 場合、34~36歳の5年契約では5年目サラリーが1~4年目に、37歳以上の4,5年契約では4,5年目サラリーが1~3年目に振り分けられ、 誕生日がモラトリアムと重なる選手のケースでは、7月11日までに契約する場合に限り、年齢の基準点が6月30日時点に変更となる。
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